台風が来そうです。太陽発電と台風 [プロジェクト進捗報告]

 ここ2週間くらいで、世間の風向きはだいぶ「脱原発」側に傾いてきて、いままで「どっちなんだい、あんたは!」というような態度の爺様方も、「私はそもそも脱原発の立場だったんだが、ずっと」などとテレビでは言い始めている。でも、爺様方は、今、脱原発を進めるために、自然エネルギーをいろんな形で導入しようという人たちに対し、(再生可能エネルギーと書かないと文句つける爺様もツイッターにはいたな)、そう簡単には原発に変わるようにはならないぞ、とぶつぶつ文句を言っている。価格が高いとか安定しないとか。孫さんはなあ、「まず、やるって決める。そして知恵を一生懸命出す」ということを言っているので、そういう大きな決心もできないで、ネガティブなことをブチブチ言って、自分の方が頭いいんだっていうポーズつけて、足ひっぱってんじゃねえ、と言いたい。誰も急に100%再生可能エネルギーにできるなんて思ってない。過渡的段階を、どういうエネルギーで繋いで(LNG火力とか)、原発をできるだけ早く止めながら、転換していけるか考えているんじゃないか。

 そんな中、台風接近で、「文句つけじいさん」の中に、「太陽光を屋根に載せるのも、台風のたくさん来る、木造建築の多い日本ではそう簡単ではない」指摘があって、全戸建の屋根に太陽光パネルつけちゃうぞ、橋本府知事構想に文句をつけたりしているのだが、これについては、実は、ほんとに、台風は怖いのだ。家って、強風に、けっこう弱くて、太陽光パネル設置も、その安全については慎重に設計してからがいいのだ。

 太陽光のパネルは、まあ、大きな板だから、風を強く受ければ、飛ぶ。何十枚も、屋根に「しっかりつけちゃう」と、屋根ごと、飛ぼうとする力が働く。風がパネルと屋根の間に入らないようにしっかり固定してしまうと、熱が逃げなくて、発電効率が落ちる。屋根とパネルの間に隙間があると、風が入って、飛ぼうとする。というようなことがあるみたいなのだ。我が家の場合は、瓦屋根じゃなくて、まったいらな屋上なのでこの場合は角度をちょっとつけて敷設していくのだが。太陽の南中高度に直角に当たるのが当然発電効率はいちばんいいはずなので、30度くらい角度をつけるのかと思いきや、3度とか5度とか、それくらいしか角度をつけないという。これも、角度を立てて設置すると、ものすごく風の力を受けて、パネルが飛ぶか、家全体への力のかかり方が、設計強度上、ものすごく無理、ということになるかららしい。我が家は、大手ハウスメーカーの、「軽量鉄骨プレハブ」3階建てで、地震には強い、屋上で象も飼える、という広告も大昔していた、象が載ってもこわれないサンスター筆入れみたいに強い構造のはずなので、「揺れない家」なんだ、とイメージしていたら。あにはからんや、台風強風のときは、けっこう、揺れる。家を建てて住み始めてから、予想したよりゆらゆら揺れるので「この家、けっこう揺れますよね」と当時営業さんに電話したら「そうです、揺れて力を逃がす構造です」と言われた。そうなんだ。何事もやってみないとわからない。
 とはいえ今まで台風で太陽光パネルが飛んだ、とか、太陽光パネルのせいで、家ごととんだ、みたいなニュースはないから、漠然と大丈夫なんではないか、と思ってはいたのだが。私の場合はハウスメーカー純正のかなり心配性・安全マージン大きくとって強度計算した設計で設置するけれど、サードパーティ、出来るだけ安く設置を検討する場合には、強度計算、設置方法などをちゃんとしてくれる業者を選ぶ必要あり、なのだと思います。
 工事はまだだいぶ先ですが、パネル飛ばさないために、屋上防水の下にある鉄骨アンカーみたいなものに、設置用の足をつけて、それにパネルを付けるという大工事になるらしい。ほんと、けっこう大変なことになっています。

 あと、「相模原市の太陽光補助金は抽選」って前回書いたけれど、今年度は先着順で、まだ間に合います、と営業さんから訂正情報あり、でした。

 見積もり→契約ということをやっていくと、まあ、いろいろ欲張ると、どんどん高くなっていっています。しかし、やはり感覚的には「車を買うのにいろいろ欲張ってオプションつけると高くなる」のとおんなじ感覚ですよね。

 いちばん初めのブログにも書いた通りで、「車を買うくらいの感じて、普通の人が、普通に太陽光発電やエネファームをつけるようになる。」ことが進めばいいと思う。やはり、「パナホーム」とか「トヨタホーム」みたいに、家を売るノウハウだけでなく、家電や車と住宅を一緒に売っているところが強いなあ。パナソニックが藤沢市で始めるコミュニティごとソーラーエコ住宅プロジェクトだと、ちゃんと蓄電池も組み込まれたシステムになっているなあ。うらやましい。と、人を羨んでも仕方がない。もう、始めてしまったんだから、どんどん進めてみよう。「ひとりでもこれだけできるもん」に挑戦するのだ。

 と思っていたら、震災直後のダイム、DIME、201108号に山根一眞さんが、阪神大震災から始め中越地震などを経て10年以上にわたり施してた自宅の震災対策のその後の報告記事を書いていて、すごい。「やりたいな」、と思ったことがまるこ゜と、もうやってある。屋根にソーラーパネル、インバータで100Vにしたほか、12Vバッテリーで常時充電、各部屋に車のシガーライターソケットを配線して、PCや携帯充電、非常用LED照明、深い井戸を2本掘ってその水温で冷暖房、その水を地下に4.5トン貯水。手漕ぎポンプも設置、ソーラーとモーターポンプで人口霧雨で気温低下。すごい。すごすぎる。プロっておそろしい。

 まあ、ここまではできないまでも、どんなことになるか、やってみよう。

 それにつけても、風力発電。ゼファーの風車。つけたいけどなあ。うるさいかなあ。神宮前交差点にあるオープンカフェ横にも設置してあった。割と低いポールに太陽光パネルと風車一体についていて。いいなあ。街中繁華街の騒音の中では、まったく音も気にならないけれど。やっぱり住宅地だとうるさいかなあ。
 神宮前ゼファー風車の写真をのっけて、今日のブログ報告はおしまい。
P1000137.jpg
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Kotaro1942

はじめまして。
すごく共感を持って、読ませていただいています。

(すでにご存知かと存じますが、、、)吉田さんという方の「ビジネス知識源」というメルマガ が、2011/05/30 発行号において、


「今後の太陽光発電 システムの価格 推移」

に関して考察されていましたので、 よろしければ、ご一読ください。

http://archive.mag2.com/0000048497/index.html
by Kotaro1942 (2011-06-01 14:45) 

なずなん

ゼファーの風車、以前から気になっていて、実はソーラーよりも心惹かれています。家々にああいうのがついていたら、なんだか宮崎駿っぽい世界で・・・と夢想しますが、騒音のことを考えるとむずかしいのでしょうかね。
うちは築30年の木造なんです。スレートの屋根は何年も前から吹替えた方がいいよ、と言われていて、床はときどき鳴るし、こんな中古の家が、はたして、ソーラーの重みに耐えられるのか?阪神大震災も経験した家なので、ガタが来ているかもしれません。
一度、きちんとしたところに家を見てもらわないと、ソーラーもいけるかわかりません。でも、20枚は無理でも10枚なら大丈夫かもしれないし、全部まかなえなくても、出来る範囲で自分に何ができるか考えようと思っています。
何よりも頭に来る夏の直射日光、何かに使えなかったら、あまりにもったいない気がしています。
今後の進展、楽しみにしています。記事が更新されていると、おっ!!!と嬉しいです。
でも、ぼちぼち、やっていってください。
by なずなん (2011-06-02 22:07) 

うぉたぷらねっと

kotaro1942さん、
コメントありがとうございます。ご紹介いただいた、メルマガ、ものすごく情報満載で、太陽光発電のものだけでなく、すごいですね。勉強になります。登録して購読することにしました。ありがとうございます。

なずなんさん、
そうですよね。ゼファーの風力発電の風車って、なんだか、宮崎駿の飛行マシンみたいな「鳥っぽいけどメカっぽい」素敵なかんじがして、どうしてもつけたいなあ、と思うので、原宿のオープンカフェでは、不似合いな中年背広おじさんなのに、アイスティー飲みながら携帯でパシャパシャ写真撮っていて、周囲の若者たちに不審な目で見られてしまいました。
回転音風切り音ですけど、まあ、家の前を通るバイクよりは、絶対静かなんですけれど。家の前を通る、夜中の酔っ払い大学生よりも、絶対静かなんですけど。通りの向かいのカラオケスナックから漏れてくるじいさんばあさんの演歌よりも、絶対静かなんですけど。でもなあ、ああああ、つけたいです。
by うぉたぷらねっと (2011-06-03 02:26) 

ちゆえ

今日は!
太陽光パネルですが、知り合いが3.11の時に太陽光パネルが恐怖だった、って人がいました。仕事先が、ログハウスの傾斜屋根にパネルを取り付けていて、それがものすごく揺れて今にも落ちそうだったそうです。せっかく家の中から安全な畑に逃げても、屋根から降ってこられてはたまらんですね。設置には慎重さが必要だから、耐震診断すらしてないおうちが多い中、「自宅で太陽光発電」がすぐには普及しない最大の要因になるかもしれません。
あと風切り音ですが、大きさそのものは小さくても、モーター音と同じで、続いていると気になるんじゃないですかね。てか、私は気になるタイプなので…(汗)御近所と相談なのでは…。
by ちゆえ (2011-06-06 10:50) 

うぉたぷらねっと

ちゆえさん、コメントありがとうございます。
そうですね、「風で木立がざわざわなる」のは平気でも、風車が「ビュイーン」っていうのは、気になりそうだな、と私も、販売代理店屋上で風切音確認したときに思いました。なので、躊躇しています。ゼファー社には注文問い合わせ殺到状態みたいなので、ぜひともさらに改良静音化されたものが開発発売されること、期待です。そのためにも、今、太陽光だけ優遇されて風力がはずされている各種助成を家庭用小風力にも拡大してほしいです。

まあ、我が家は今のところは資金切れという意味でも、すぐに導入はできないので、商品、制度ともに風力は改善されていくのを期待ということです。
 太陽光とエネファームの導入しようとすると、外構とか室内の配線とかの細かな工事がけっこう必要で、それらだけでも、合わせると「軽自動車1台分」という感じです。本体が「外車一台分」で周辺工事で「軽自動車一台分」なので、もう、だめです。
by うぉたぷらねっと (2011-06-08 14:54) 

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